予防・不妊
2014年3月5日 水曜日
不妊手術はしたほうがよいか(犬の場合)
上の写真の胸の部分のかたまりは、巨大な乳腺腫瘍です。
最近、室内飼いのワンちゃんが半数以上に増えたため、
予期せぬ妊娠という例は減ってきました。
そのため、不妊手術の目的が、
問題行動の軽減予防、病気の予防に変わってきています。
オス犬の場合は、
マ-キングなどの問題行動を減らすために、
去勢手術をおすすめします。
前立腺疾患、睾丸腫瘍、肛門周囲腫瘍等の予防効果もあります。
メス犬の場合は、
病気の予防効果が非常に高いため、繁殖の意思がなければ、
避妊手術をおすすめします。
例えば、避妊手術していない10歳以上の雌犬の
約30%に発生するといわれている乳腺腫瘍は、
最初の発情前(6~8ヶ月令)に不妊手術すると、
発生率は、ほぼゼロになります。
又、子宮、卵巣の病気も珍しい病気ではありません。
その発生率も子宮、卵巣を摘出するのでゼロとなります。
手術時期は、病気の予防効果、安全性等考慮して
生後6~10ヶ月令をおすすめします。
個体差がありますので、
詳しくは当院にご相談ください。
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|2014年3月4日 火曜日
不妊手術はしたほうがよいのか(猫の場合)
上の写真はネコちゃんの正常の子宮です。
犬も猫も子宮卵巣は人と違い、2対あります。
オスの不妊手術を去勢手術、
メスの不妊手術を避妊手術と言います。
結論から言うと、
繁殖(子供を生ませる)希望でなければ、
オスもメスも、不妊手術をおすすめします。
オス猫では、
マ-キング、ケンカ等の問題行動が減少します。
又、ケンカによって移る可能性のある
猫白血病、猫エイズの予防にもなります。
メス猫では、
発情時の鳴き声に悩まされる場合が多いですが、
不妊手術をすることによって解決します。
又、子宮卵巣の病気、乳腺腫瘍の予防にもなります。
手術時期としては、生後6~10ヶ月令を推奨します。
飼育環境によっても手術時期は幾分異なりますので、
詳しくは当院にご相談下さい。
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