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ANIMAL BLOG

歯科コラム

2024年4月19日 金曜日

5月の休診日のおしらせ

5月の休診日はGWのため変則です。

 

 5/2(木)  午前中診療

 5/3(金)

  ~      休診

 5/6(月)

  

以降毎週木曜日5/19(日)休診です。

 

 

~「アニマルオーラルケアテクニシャン」の資格を取得して~

 

看護師の松田です

先日、OCEP(愛玩動物看護師歯科教育推進機構)の主催する
「アニマルオーラルケアテクニシャン」の資格を取得しました。

歯科医師であり獣医師の先生、歯科衛生士の先生のもと
講義・実習を通し多くを学ばせて頂きました。

 

お口の健康は全身の健康の土台だとおもいます。
生涯のオーラルケアを通して、
動物とご家族の、幸せな一生を考えられる看護師として診療に携わりたいです。

ご家族の皆様と関わり、お役に立てることが増えれば尚嬉しく思います。

 

 

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2024年3月27日 水曜日

ON-1(獣医歯科年間コース)を終えて

1年にわたって月1回、愛知県のパーク動物病院 愛知動物歯科の奥村聡基先生のもとで

「ON-1(獣医歯科年間コース)」という動物歯科の講義・実習セミナーに参加してきました。

毎月、病院を休むことで患者様や病院スタッフの方々にはご迷惑をおかけしました。

 

犬・猫の歯科診療を学び始めて5年程になりますが、

歯科についてのベーシックなことからアドバンスな知識や技術まで多くのことを学ばせていただき、先生方には感謝を申し上げます。

 

これからも犬・猫の歯の病気について、

飼い主の方々に多くの選択肢を与えられるよう、

また、「歯を通して動物の健康を考える」をモットーに一層研鑽を積んでまいります。

 

セミナーを通して同じ熱量を持った先生方と一緒に勉強することの楽しさを実感することができたのもよかったです。

 

森 俊輔

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2022年6月15日 水曜日

猫の口内炎について

猫の口臭・よだれの増加・口周辺を気にする症状(顔を振る、顔を掻く)、食欲低下などは、
口腔内疾患の可能性があります。

このような症状がある場合には、まず口の中をチェックしてみましょう。

   
奥歯に歯垢・歯石が付着していて、除去すると歯が溶けてるのが確認できます(吸収病巣)。

  
歯が溶けて露髄しています(吸収病巣)。


喉元(口腔尾側粘膜)にて潰瘍・浮腫が認められます。

このように、歯周病や口内炎、歯が欠けていたり、溶けていたり、できものがあったりすることがあります。
高齢になると認められることが多くなりますが、
若齢においても認められることが時々あります。

猫ちゃんの性格等により様々な治療法があり、
それぞれの治療のメリット・デメリットがあります。

気になる症状があればまずはご相談ください。

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2020年2月18日 火曜日

歯石除去は早めに!

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たまたま同じ日に
同じ8歳齢で
同じ犬種のわんちゃん2匹の
歯石除去を行いました。

歯石の付き具合は、
外観上ほぼ同じでしたが、

結果として

左のワンちゃんは、
すべての歯は残りましたが、

右のワンちゃんは、
8本の歯を抜かざるをえませんでした。

なぜこのような違いがでたのでしょうか?

それは、
歯周ポケットの深さが関係あります。

左のワンちゃんは、5歳より
年に一度歯石除去を行っていたため、
表面的に歯石が多く付いていても
歯周ポケットはほぼ正常でした。

右のワンちゃんは、
8歳になって始めて歯石をとったため、
すでに歯周ポケットがかなり深くなっており、
ぐらついている歯が多数あり、
抜歯せざるを得ない状態でした。

できれば、
5歳までに一度歯石除去を行い、
その後は年に一回程度、
歯石除去を行うことをお勧めします。

歯周ポケットが深くなってからでは、
歯石除去はおそすぎます。

 



 

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2019年11月15日 金曜日

毎日歯を磨いているから大丈夫?

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この写真は、
毎日一日2回歯ブラシで
歯をみがいているわんちゃんの
歯の外側の写真です。

image2

2枚目の写真は
同じワンちゃんの
歯の内側の写真です。

歯ブラシで磨くのが
ベストですが、

下顎の歯
さらには、
歯の裏側までみがくのは
至難の業です。

歯周病の予防には

歯ブラシ、効果のあるガム、
歯石予防の塗り薬等を使用しながら、

半年から一年に一回程度は、
全身麻酔をかけて
超音波スケラーを使用しての
歯石除去が必要です。

 




 

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2019年7月12日 金曜日

乳歯について

一般的に、イヌやネコの乳歯は生後1~2か月で生え始めて、

5~7か月齢で永久歯へと生え変わります。

ヒトは乳歯が取れてから永久歯へと生え変わりますが、
イヌやネコでは永久歯が生えてる最中に乳歯が脱落します。

よって、

永久歯への生え変わりの時期を過ぎても残っている乳歯(特に犬歯で多い)は、

①永久歯の不正咬合

②歯周病の原因

を引き起こす可能性があるため
抜歯の対象となります。


乳歯を抜歯するタイミングは、

① 永久歯の犬歯が生えて3週間を過ぎても乳歯が残っている

② 生後7か月を過ぎても乳歯が残っている

③ 乳歯により永久歯の咬合状態に影響が出る可能性がある

場合などで実施します。

 



 

乳歯の発見時期が遅いと

抜歯をしても永久犬歯の不正咬合を防げないことがあるため、

残存している乳歯は
早めに抜歯することをお勧めします。

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2019年6月10日 月曜日

口腔ケア(歯磨き)について

歯磨きはリラックスさせた状態で定期的(できれば毎日、最低週3回以上)に行うのが理想的ですが、

すぐには許容してくれませんので徐々に慣れさせていきます。

 



 
大型犬では横から、小型犬や猫では向かい合って行います。

まずは、口の周りを触らせたり歯を見せることに慣れさせます。

次に、口の中を触ったり、指を口の中に入れたりすることに慣れさせます。

慣れてきたら、指にガーゼを巻き、歯を軽く擦ります。

大丈夫なら、歯ブラシを試します。

歯磨きの基本は、

・毛先が歯面に垂直

・歯と歯ぐき(歯肉)の境目はやや斜め

・小刻みな前後運動

です。

歯の頬側(外側)が無理なく行えるようなら、口を少し開けて舌側(内側)も行います。

歯磨きは嫌がったら無理しないで、できる範囲で実施します。

歯ブラシでの歯磨きができるまでには何日もかかることが多いですので、焦らず少しずつでも続けることが大切です。

病院でも歯磨きの指導を行っておりますのでお気軽にご相談ください。

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2019年6月3日 月曜日

レーザーを使用しての歯周病治療

一番目の写真は、
処置前の犬の犬歯です。
歯の根元部分に歯石が付着し、
歯ぐきが赤くはれています。

二番目の写真は、
超音波スケラー、
レーザー処置後の写真です。

三番目の写真は、
歯石除去してから1週間後の状態です。
ほぼ正常な歯ぐきになり、
歯周ポケットの深さも
正常となっています。

□食事の食べが悪くなった。
□食事の食べ方がぎこちない。
□食べるときに痛がる。
□口臭がひどい。
□よだれがひどい。
□目の下がはれている。
□片方のみの鼻腔からあおばながでる。

以上のような症状がある場合には
歯に原因がある可能性があります。
お気軽にご相談ください。

休診日  第3日曜、祝日

日曜、木曜 午前中のみ診察

土曜日 5時まで

     北九州市八幡西区大浦
    (産業医大正門通り沿い)
     森どうぶつ病院

  

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2018年10月1日 月曜日

最近やせてきた。

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最近やせてきたと、
思われることはありませんか?

なんとなく食べが悪い。
食べるのを途中で止める。
口の横を前足でかく。
よだれが多い。
口臭がきつくなった。

このような症状があった場合は、
一度上唇をめくって、口の中を見てください。

上の右の写真のように
歯茎が赤くなったり、
歯石がかなりついていたり、
または、口の中を見ようとすると
ひどく嫌がるなどの場合は、

歯周病が原因で食べが悪い場合があります。

悪い歯を抜くことによって
歯周病がなくなり
痛みがとれて
食欲が回復する場合があります。

上の左の写真は、
左の写真の猫ちゃんの1年後です。
歯肉の炎症は完全になくなっています。

歯がなくて食べれるのかと
心配される飼い主の方がおられますが、

フードの粒が大きすぎなかったり、
缶詰であれば、
食べるのに支障はありません。

ほとんどの場合、
歯を抜くことによって
痛みがとれ、
食欲が回復します。

 



 

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2017年12月6日 水曜日

歯が多い

上の写真のわんちゃんは、
歯が多いということで来院されました。

上下とも
外側の列の歯が乳歯
内側の列の歯が永久歯です。

正常では、
生後6ヶ月頃までに
乳歯が抜け、
永久歯がはえてくるのですが、
乳歯が抜けずに残ることがあります。

乳歯残留と言います。

体重5Kg以下の超小型犬に多く見られます。
上の写真のように多数の乳歯が残ることは少ないですが、
犬歯の乳歯が残っている小型犬はよく見ます。

歯並びが悪くなったり、
歯垢歯石がつきやすいなどのため、
生後6ヶ月をすぎている場合は、
早めに乳歯抜歯をお勧めします。

一般的には、
不妊手術と同時に行うことが多いです。

詳しいことは、
当院に直接お聞きください。

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