福岡県北九州市八幡西区大浦1-13-2

歯を通して動物の健康を考える
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犬・猫の歯科診療について

当院の歯科診療について

以前は、歯の健康への関心が低く、抜歯せざるを得ないことも少なくありませんでした。最近では、ご家庭での歯みがきなど口腔ケアへの関心が高まり、症状が重くなる前に受診される方が増え、歯を長期間残すことも可能になってきています。また、当院では歯科用顕微鏡を導入しており、診断や処置の精度をさらに高めることができるようになりました。

 

犬・猫の歯科疾患で最も多いのは歯周病です。3歳以上の約80%の子が歯周病にかかっているともいわれています。プラーク中の歯周病菌が炎症を引き起こし、歯を支える歯周組織を破壊していくことで、最終的には歯がぐらつくようになります。

 

口臭や歯肉からの出血などの症状が現れたときには、すでに歯周病が重度に進行していることが多くあります。そのため、若いうちから定期的な歯科検診を受けることをおすすめします。

 

猫に多く見られる歯科疾患の一つが口内炎です。疼痛が強く、よだれが出る、食事の際に痛がるなどの症状が認められることが多くあります。

 

その他の症状としては、体重の減少や毛づくろいの減少により毛艶が悪くなることもあります。猫のお口のことで気になることがあれば、早めの歯科検診をおすすめします。

 

 

デンタルケアについて

動物のデンタルケアについて

「歯みがきは大切……わかってはいるけれど、なかなかできない」

歯周病の予防は、人と同じように日頃のご家庭でのプラーク除去が欠かせません。お口の状態は、良くも悪くも全身の健康に影響します。
当院では、デンタルケアの指導も行っており、性格やお口の状態、ライフスタイルなど、さまざまな視点から最適なケア方法をご提案いたします。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)について

マイクロスコープを使用することで、歯科処置時の視野が5~20倍に拡大され、より精度の高い治療が可能になりました。犬・猫の歯科処置は全身麻酔が必要となるため、1回の治療でより精度の高い処置を行える点でもマイクロスコープは有用と考えており、当院では歯科処置の際にマイクロスコープを活用しています。

 

歯科診療のながれ

ご予約・ご来院

歯科診察および処置は、完全予約制となっております。

ご希望の方は、お電話または受付にてご予約をお願いいたします。

 

口腔内の検査・診察

身体検査の後に口腔内の写真を撮影し、飼い主さまと一緒にご確認いただきながら、現在の口腔内の状態や歯の病気についてご説明いたします。
なお、この段階ではプロービング検査や歯科専用レントゲン検査を行うことができないため、正確な診断まではできません。

 

治療方針のご説明

口腔内の状態に応じて、内科的な治療や歯石除去、抜歯について、それぞれのメリット・デメリットをご説明いたします。あわせて、処置内容や費用の目安、さらに全身麻酔の方法や合併症のリスクについても詳しくご案内いたします。

 

歯科処置(診察日とは別日程)

全身麻酔下にて歯の精査を実施し、必要に応じて歯石除去・抜歯・口内炎治療などの処置を行います。

処置は原則として午前中にお預かりし、夕方にお返しいたしますが、処置内容や全身状態によっては一泊入院を要する場合があります。

 

デンタルケア指導(処置後1~2週間)

歯科処置後には口腔内の写真を撮影し、診察後にデンタルケア指導を行います。歯ブラシや歯磨きシートの使い方・手順に加えて、各種デンタルケア製品の種類や使用方法についても丁寧にご説明いたします。