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2014年8月15日 金曜日

夜鳴きについて

夜鳴きは、
無駄吠えの一種になるかもしれませんが、
高齢犬の痴呆による夜鳴きは、
無駄吠えとして考えるより
痴呆の一症状として考えたほうがよいと思います。

痴呆では、人と同じで
一言で言えば脳の老化現象により、
さまざまな症状が出現します。

はいかい(同じ方向に歩き回る)
食欲増加(すぐに食事をほしがる)
無表情
後退不能(あとづさりできない)
そして、飼い主の方が最も困るのが
夜鳴きです。

大きな声で鳴き続け、
近所迷惑になったり、
飼い主が寝れなかったりで、
深刻な状態になる場合もあります。

ただ、高齢犬(だいたい15歳以上)で夜鳴きするから
すべて痴呆とも限りません。

15歳前後だと
ほとんどの犬が耳が聞こえません。
又、白内障で視力が衰えています。
場合によっては、自分で立つことができない場合もあります。

目が見えず、耳が聞こえなければ、
不安になります。
飼い主を探して鳴く場合もあります。

立てない場合、
排便排尿をしたくて鳴く場合もあります。

何かを要求して鳴く場合は、
痴呆ではないと考えます。

ただ何を要求して鳴いているのか、
わからない場合もありますし、
頻繁に要求して鳴き続ける場合もあります。

痴呆にしてもそうでないにしても
夜鳴き(場合によっては一日中)によって
飼い主は日常生活に深刻な問題を引きおこします。

高齢犬の夜鳴きに対し、
声帯除去を行うことはありません。

それは、高齢であるため、
麻酔の危険性が高いこと、
一般的には何年間も続くことはないこと、
などの理由です。

対処としては、
内科療法が主になります。

色々な薬を処方しました。
改善した場合もあります。

痴呆も含め、老化現象によって起こる症状であれば、
完全に対処するのは無理だと思います。

個々の状態を考慮し、
試行錯誤しながら対処することになります。

お困りの場合は、
直接ご相談ください。

北九州市八幡西区大浦1丁目13の2
産業医科大学正門通り
JR折尾駅よりタクシ-で7~8分

森どうぶつ病院

 

投稿者 有限会社森どうぶつ病院 | 記事URL

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