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ANIMAL BLOG

健康・予防・病気について

2014年5月31日 土曜日

早めに暑さ対策を!!

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上の写真は、愛犬マロンの写真です。
胸部、腹部、首周囲、四肢内側の毛を刈っています。

暑さ対策のためです。

みっともないと思われるかもしれませんが、下の写真を見てください。
毛を刈っているのが分かりますか?


〝犬は人よりも暑さに弱い動物です。〟

特に下毛の多い犬種(日本犬、ボ-ダ-コリ-、コ-ギ-等)は、
暑さに要注意です。
外飼いや、10歳以上では、暑さが命に関わってきます。

おそらく日本中で年間数万頭が
熱中症関連で死亡しているのではないでしょうか。

・暑い時は、可能なら冷房のある室内に入れてください。
 無理なら、できるだけ毛を刈ってください。
・水をきらさないでください。
・日陰を作ってください。

どのようにしていいかわからないときは、
直接ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 



 



 

投稿者 有限会社森どうぶつ病院 | 記事URL

2014年5月21日 水曜日

狂犬病について

上の世界地図は狂犬病の発生状況を示したものです。
「厚生労働省健康局結核感染症課(2013年7月17日更新)」より

ピンクの地域は、 狂犬病による死亡者数100人以上の地域
赤の地域は、      死亡者数100人未満の地域
青の地域は,       狂犬病清浄地域        です。

毎年世界中で、数万人の人が、狂犬病で亡くなっています。

「うちの犬はほとんど家の中で他の人と接しないので
 狂犬病の予防注射は打たなくていいですか?」

「予防注射の副作用は大丈夫ですか?」

などの質問を受けることがあります。

上の世界地図を見ればわかりますが、
狂犬病は、
世界中に蔓延している最も恐ろしい伝染病のひとつです。

法律によって犬を飼った場合は、
一生に一度の登録と毎年の予防注射接種
が義務付けられています。

狂犬病予防注射を犬に接種する目的は、
犬の為ではありません。

犬に接種することによって、
人への感染を防ぐことが目的です。

人の代わりに犬が予防注射を打っていることになります。

幸い日本は島国で数少ない清浄国のひとつですが、
いつ発生するか警戒を怠ることはできません。

実際、過去には、
何十年も発生がなかったイギリスや、昨年は台湾で発生し、
多大な損害が出た例があります。

犬の飼い主の方は、以上のことをご理解ください。

更に詳しいことは直接ご質問ください。

  

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2014年4月28日 月曜日

麻酔は危険なのか?

上の表は、酪農学園大学の山下和人先生が
CLINIC NOTE No.62に発表されたものです。

犬や猫に不妊手術をするとか、歯石除去等を行う場合、
どうしても全身麻酔が必要になります。

その場合、皆さんがご心配なことは、
全身麻酔は危険ではないのか、ということだと思います。

どの程度の麻酔の危険性があるかを知るには、
健康状態、年齢等,各種検査結果によって
その動物の全身状態のランク分けをします。

ASAのクラス分類

クラスⅠ 疾患のない正常な状態
クラスⅡ 軽度の全身疾患のある状態、老齢,新生児
クラスⅢ 中等度の全身疾患のある状態
クラスⅣ 重度の全身疾患のある状態
クラスⅤ 24時間以内に死亡することが予測される状態

上の表でわかるように
クラスによって死亡率が変わってきます。
(クラスⅠで0%、クラスⅡで0.47%、クラスⅢで6.0%、     
 クラスⅣで22.2%)

この死亡率を多いと見るか、少ないと見るか。
人によってその判断が変わってきます。

そして上の表はあくまで酪農学園大学での統計ですので、
すべての動物病院が同じだとはいえません。

死亡率を低くするためには、麻酔薬の選択等、
色々な事を考慮しながら行わなければいけません。

具体的なことについては、直接当院にお聞きください。

 

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2014年4月2日 水曜日

おやつを与えてよいでしょうか?

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上の写真は、当院で販売している犬用のおやつです。

犬の飼い主の方に、
おやつを与えていいですか?
又は、どんなおやつを与えたらいいですか?
と、聞かれることがあります。

以前は、「犬のおやつはいっさい与えないでください。」
と指導していましたが、まったく与えないというのは難しいようですので、
推奨できるおやつを院内で販売するようにしました。

皆さんに知っておいてほしいことがあります。
おやつの種類、与え方によっては死亡することがあるということです。

高脂肪のおやつをやりすぎると、胃腸障害を起こしたり、
また、急性の膵炎を起こして最悪の場合、死亡することがあります。

「一日2本しかやっていません。」と言われることが多々あります。
しかし、体重3Kgのワンちゃんがおやつ2本(個)食べるということは、
体重60Kgの人が40本(個)食べることと同じ割合になります。

人間が毎日40本(個)もの高脂肪のおやつを食べれば、
おそらく同じように胃腸やすい臓がおかしくなると思われます。

どうしても与えたい場合は、その種類と、量を考えましょう。

わからない点は、当院にご相談ください。



 

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2014年3月5日 水曜日

不妊手術はしたほうがよいか(犬の場合)

上の写真の胸の部分のかたまりは、巨大な乳腺腫瘍です。

最近、室内飼いのワンちゃんが半数以上に増えたため、
予期せぬ妊娠という例は減ってきました。

そのため、不妊手術の目的が、
問題行動の軽減予防、病気の予防に変わってきています。

オス犬の場合は、
マ-キングなどの問題行動を減らすために、
去勢手術をおすすめします。

前立腺疾患、睾丸腫瘍、肛門周囲腫瘍等の予防効果もあります。

メス犬の場合は、
病気の予防効果が非常に高いため、繁殖の意思がなければ、
避妊手術をおすすめします。

例えば、避妊手術していない10歳以上の雌犬の
約30%に発生するといわれている乳腺腫瘍は、
最初の発情前(6~8ヶ月令)に不妊手術すると、
発生率は、ほぼゼロになります。

又、子宮、卵巣の病気も珍しい病気ではありません。
その発生率も子宮、卵巣を摘出するのでゼロとなります。

手術時期は、病気の予防効果、安全性等考慮して
生後6~10ヶ月令をおすすめします。

個体差がありますので、
詳しくは当院にご相談ください

 

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2014年3月4日 火曜日

不妊手術はしたほうがよいのか(猫の場合)

上の写真はネコちゃんの正常の子宮です。
犬も猫も子宮卵巣は人と違い、2対あります。

オスの不妊手術を去勢手術
メスの不妊手術を避妊手術と言います。

結論から言うと、
繁殖(子供を生ませる)希望でなければ、
オスもメスも、不妊手術をおすすめします。

オス猫では、
マ-キング、ケンカ等の問題行動が減少します。
又、ケンカによって移る可能性のある
猫白血病、猫エイズの予防にもなります。

メス猫では、
発情時の鳴き声に悩まされる場合が多いですが、
不妊手術をすることによって解決します。
又、子宮卵巣の病気、乳腺腫瘍の予防にもなります。

手術時期としては、生後6~10ヶ月令を推奨します。

飼育環境によっても手術時期は幾分異なりますので、
詳しくは当院にご相談下さい。

 

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2014年2月27日 木曜日

仔犬の甘咬みがなおらない

上の写真は、生後6か月のワンちゃんの口の中です。

上顎犬歯が2本はえています。       
左の先が鋭い歯が乳歯の犬歯で、
左の先がやや丸まった方が永久歯の犬歯です。

このように乳歯は先が鋭いため、
甘咬みでも手などを咬まれると傷つく場合があります。

特に、初めて犬を飼われる方からは、
咬む行為を止めさせられないかとよく相談をうけます。

しかし、結論から言うと

甘咬みは仔犬の遊びの一環ですので、
いくら注意してもおさまることはありません。

でも安心して下さい。
乳歯が永久歯に生え変わる、6カ月を過ぎればほぼおさまります。
生後1年を過ぎて甘咬みの相談を受けることはほとんどありません。
                    
又、甘咬みするワンちゃんが将来人を咬むようになることもありません。
                  
反対に、甘咬みをするからといって
ひどくしかって無理に止めさせようとすると、
人に恐怖心をいだき、人を咬む犬になる場合があります。

生後6カ月をすぎるまでは、少々がまんしてください。
 

どうしてもお困りの場合は、当院にご相談ください。
 


 

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2014年2月26日 水曜日

顔がはれる

急に顔がはれることがあります。

色々と原因があると思われますが、一つの原因は歯です。

歯の根元の感染が悪化し、多くは目の下を中心に顔がはれる場合があります。
専門的には、根尖周囲病巣と言います。

顔がはれたら口の中をのぞいてみてください。
歯石が多く付着していませんか?

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